ニュース種別 | ブログ |
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公開日時 | 2016/08/20 |
日本の農業は課題が多く取り上げられますが、今回は日本の農業の強みの一つである水について焦点を当てたいと思います。
皆さんは農作物を購入される時に何を気にされるでしょうか。価格や鮮度はもちろんですが、その他にも輸入物か国産物かどうか、見栄え、産地、ブランド、生産者情報、栽培方法等、人によっていくつか気にされる項目があるでしょう。その中でも、農薬がどれくらい使われているかという点についても、いつも頭の片隅にあるのではないでしょうか。私たち一般消費者は、 なるべく農薬が使われていない野菜を食べたいという希望を持ちますので、一般的に無農薬で作られた野菜等は貴重なものとして他の同じ農作物より高値で取引されます。日本で食の安全という言葉が効かれるようになって久しいですが、毎日食べる食物に安全なものを選びたくなるのは当然のことですよね。
ただし、農薬の使用量よりも気にしなくてはいけない点があります。それは、農作物が育つ過程で使われる水にあります。水は、農作物が日々成長する上でなくてはならないもので、農作物そのものを形成する根本的な要素となります。例えば、いくら無農薬で農作物が作られても、水が汚染されていたり、水の品質が悪ければ、農薬の使用有無に関係しないほど、農作物の品質に影響を及ばします。
この水の品質という点において、日本は世界において、非常に恵まれた農業資源を持つことになります。日本の国土の7割は、中山間地となっており、様々な規制のもと、その多くが開発されずのこっております。そこで浄化された水が日本の農業では無料で利用できるのです。
この質の高い水を使った農業で作られた農作物は、海外の人にとっても大変貴重なものであり、日本の農作物を他の国の農作物とを差別化する大きな強みとなるのです。
食の安全という点については、世界でも今後ますます注目が集まる事項となっていくでしょう。日本は、この恵まれた水資源を使った農業・農作物について、世界に向けてしっかりと説明を行い、日本農業の差別化を図っていくことが今後重要になっていくでしょう。