こちらでは、葉酸の説明(概要・効果・効能等)をご覧いただけます。 また、葉酸の栄養成分を含む農作物をご紹介しており、どんな農作物が葉酸を多く含んでいるか一覧でご確認いただけます。一覧表示されている穀物、野菜、果物等のタイトルのリンクをクリックいただくと、その農作物の栄養成分や栄養価をすべてご覧いただけます。
葉酸(ようさん)のはたらき
- ビタミンB12と共に赤血球をつくるのに役立つ。
- たんぱく質や細胞をつくるときに必要なDNAなどの核酸(かくさん)をつくるのに重要なはたらきをする。
妊婦さんに大切なビタミン、葉酸
葉酸は、細胞の分化に不可欠なので、妊娠初期の胎児には特に重要です。
十分な量の葉酸を受胎前後にとることで、二分脊椎(せきつい)や無脳症などの神経管閉鎖障害になる可能性を低減できることが多くの研究で明らかになりました。
日本でも、平成12年に厚生労働省が「神経管閉鎖障害の発症リスク低減のための妊娠可能な年齢の女性等に対する葉酸の摂取に係る適切な情報提供の推進について」という通知を出し、妊娠の可能性のある女性に対して葉酸の摂取を推奨しています。
葉酸は赤血球の形成を助けるなどの働きを持っています。不足すると造血機能の異常から、ある種の貧血になることがあります。葉酸は全ての方に必要な栄養成分ですが、特に妊娠している方や妊娠を計画している方には、神経管閉鎖障害になる可能性を低減するために1日あたり400 マイクログラムの摂取が推奨されています。1日あたり400マイクログラムの葉酸は、例えば野菜を1日350グラム程度食べるなど各食品について適正な摂取量を確保すれば、摂取が可能です。国立保健医療科学院・葉酸情報のページでは、野菜や果物などの食品に、葉酸がどのくらい含まれているか、わかりやすく紹介されています。
- 神経管閉鎖障害
- 神経管閉鎖障害とは、お母さんの子宮内で赤ちゃんが成長する初期の段階で作られる脳や脊髄のもとになる神経管と呼ばれる部分が、きちんとした管の形にならないために起こる障害で、遺伝などを含めた多くの要因が関係して発症するものです。
「二分脊髄」では、生まれたときに腰部の中央に腫瘤のあるものが最も多く、重篤な場合には下肢の麻痺を伴うものもあります。また脳に腫瘤のある「脳瘤」や脳の発育ができない「無脳症」などもあります。
親となる栄養素 | ビタミン |
---|
出典 「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」(文部科学省)
[http://www.mext.go.jp/]